

こんにちは!Web制作未経験からアウラでエンジニアを始めて、もうすぐ1年になる村上です。
最近はAIの発展が著しく、私たちの生活の中でもAIを使う場面がどんどん増えてきましたよね。
そんな中、世界最大手の検索エンジンであるGoogle検索にも「AIモード」という新しい機能が実装されたというニュースを耳にしました。
この「AIモード」が、今後の検索やWebサイトのあり方を大きく変えるかもしれないと感じ、私自身も興味を持って色々と調べてみました。
今回は、その中でわかったことや感じたことを、みなさんに分かりやすく共有したいと思います。
「AIモード」は、Googleが2025年春から米国の一部ユーザー向けに先行導入している、最新の生成AI技術を活用した検索機能です。
Gemini 2.0モデルを搭載し、ユーザーの質問に対して、AIが複数のWebサイトから要点を要約し、チャット形式でわかりやすく提示してくれるのが特徴です。
従来のスタイルに比べ、
AIがその場で調べてまとめてくれる“対話型の検索”に大きく進化しています。
なお、日本では2025年7月現在、まだ本格導入はされていませんが、米国を中心とした一部の国で先行展開が始まっており、今後グローバルに広がると見込まれています。
今までの検索では、
「知りたいことを入力し、表示された検索結果を自分で順番に見ていく」のが当たり前でした。
しかし、AIモードの普及によって、
「AIによる検索回答をチェックし、そこでほとんどの疑問やニーズが解決する」という利用スタイルが主流になっていく可能性があります。
実際に現在のGoogle検索でも、「SGE(Search Generative Experience)」という検索結果の上部にAIが概要や要点をまとめて表示してくれる機能がありますが、
忙しいときや調べ物にあまり時間をかけたくない場面では、このようなAIによる要約表示だけでも、「知りたい」という欲求をすばやく満たしてくれています。
「検索→複数ページ閲覧」から、「AIのまとめ→必要な場合のみ詳細チェック」
という新しい情報取得スタイルが、今後ますます一般的になっていくように感じます。
こうしたAIの発展に伴う「情報取得スタイルの変化」により、
従来のGoogle検索を経由してWebサイトへアクセス数は、今後は少しずつ減少していく可能性が高まっているようです。
実際、2026年までにはGoogle検索の検索ボリュームが従来よりも約25~26%減少するという予測なんかもあるようです。(出典:Search Engine Land)
つまり、「検索エンジンで上位表示されれば自動的にアクセス数も売上も増える」という、これまでのSEO的な常識が変化していく可能性が出てきました。
検索からのアクセス流入率が変化していく中で、SEOの重要性にも変化の波が押し寄せているその一方で、これからはAIや大規模言語モデル(LLM)経由でのアクセス数がますます増えていくのではないかと言われています。
こうした時代の変化にあわせて、今注目されているのが
「LLMO」という新しい考え方です。
LLMO(Large Language Model Optimization)とは、
ChatGPTやGeminiなどのAI(大規模言語モデル)がWeb上の情報を収集・引用する際に、
“自社のコンテンツが選ばれやすくなるよう最適化する”取り組みを指します。
従来のSEOが「検索エンジンに評価される」ことを目指していたのに対し、
LLMOは「AIに引用・参照されやすくする」ことがポイントです。
例を挙げると、以下のようなLLMO対策があります
LLMO対策
- 定義文(例:「○○とは〜である」)で用語や概念を明確に記述する
- AIが情報を正確に理解・引用しやすくなるため
- Q&A(FAQ)形式でユーザーの疑問に一問一答で答える
- AIが「問いと答え」のセットを抽出しやすく、生成回答に引用されやすくなるため
- 箇条書きや番号付きリストで情報を整理する
- AIが構造化された情報を抽出しやすく、要約や再構成の精度が上がるため
- ストーリーテリングや感情的・比喩的表現は控えめにする
- AIが誤って文脈を取り違えるリスクを下げ、正しく引用される可能性を高めるため
(出典:MEDIA REACH)
実際のところ、AIがどのような基準でWebサイトを引用するかは、現時点ではまだ完全に解明されているわけではありません。
先ほどご紹介したLLMO対策以外の対策の中には、従来のSEO対策と重複しているものも多くあります。
さらに、実際にAIに引用されているサイトを見てみると、Google検索で上位に表示されるサイトが多い傾向も指摘されています。
つまり、「SEOがもう不要になる」というわけではなく、
これまで通りSEOでGoogleに評価されることも、AI時代において引き続き重要な戦略のひとつだといえます。
ここまで情報を調べてきて、
AIの進化や情報取得スタイルの変化によって、「検索からの流入」を期待した従来のWeb集客だけではカバーしきれない時代が、始まろうとしていると感じています。
ですが、検索の形がどれだけ変わっても、本当に大切なのは、「発信者もユーザーも納得できる“本質的な情報”を届けること」だと思います。
この本質を忘れずに、時代の変化も前向きに受け止めながら、
これからもよりよい情報発信やWebサイトづくりに挑戦していきたいと思います。