こんにちわ、デザイナーの中道です。
今回は、先月の3月26日に発表された、Adobe Fireflyの「構成参照」の機能についての記事になります。
まず、Adobe Fireflyとは、Adobeが提供する生成AIのサービスで、画像の作成やAI が生成したコンテンツによる画像領域の塗りつぶし、グラフィックの作成などを、テキスト情報で指示するプロンプトで行えます。「構成参照」はそのAdobe Fireflyの新機能になります。
以前にご紹介した、AIが写真の足りない背景を自動生成!もこのAdobe Fireflyを利用した機能になります。
こちらの機能も自分にとっては大変ありがたい機能で、とても重宝していますが、この構成参照の機能はさらに理想の画像が生み出せる予感がします、、
今回は、まだ使いこなせていないですがこちらの機能を利用してみた自分なりの感想をご紹介したいと思います!
さて、今回ご紹介する「構成参照」は、プロンプトと既存の画像を参照テンプレートとして使用することで、同じレイアウトで複数の画像バリエーションを生成できるという機能です。
つまり、これまでの複雑なプロンプトが不要となり、より理想に近い画像や素材が生成できるということです!
とてもありがたい機能ですね。自分もプロンプトの書き方に悩まされていたので、さっそく試してみました!
▼ Adobe Firefly
https://firefly.adobe.com/
画像をアップロードし、プロンプトを入力、「生成」選択をします。
今回はアウラのロゴをガラス風に生成してもらおうと思います。
(コンテンツの種類を「写真」にして、写真風にします)
ロゴ画像が、ガラスでできた文字の写真画像が生成されました!
4パターン候補が生成されますので、こちらから理想の画像を選択できます。
選択した画像の左上の「編集」ボタンより、構成参照に使用したり、類似画像を生成したりなどさらに理想に近い画像を生成することも可能です。
元画像と比べてみました↓
この平面的なグラフィックが一瞬で立体的な雰囲気の写真風の画像になるなんて、AIの能力に改めて脱帽です。
構成参照機能では、新たなものを生成するための複雑なプロンプトがあまり必要なく、こちらが指定した形に沿った画像が作成できます。
まんまるな猫ちゃんの写真が、絵本風のイラストになりました!
こちらは「オレンジの青い目の猫、赤い蝶ネクタイ、木の上に座っている、シンプルなイラスト」と入力しました。
まんまるな猫ちゃんの写真が、置物のような素材写真になりました!
こちらは「オレンジの猫、置物、3D、黄色の目、赤い蝶ネクタイ、白い背景」と入力しました。
適当にさらさらっと書いたイラストが、美しく可愛いイラストに更新されました!
こちらは「水彩絵の具で書いたゴマフアザラシ、白い背景」と入力しました。
適当にさらさらっと書いたイラストが実物風のぬいぐるみの写真になりました!
こちらは「アザラシのぬいぐるみ、ふわふわ、白色、木の机の上」と入力しました。
イラストを元に、ぬいぐるみを作りました!と言っても、騙せそうなくらい理想の出来になりました。
この機能を使用してみて自分が思ったことは、0から指示を書くよりも、理想の形になりやすい!ということです。
確定した構図から指示を出せるので、想定していた画像に早く近づくなと感じました。
しかし、やはり自分の指示の出し方が下手なこともあって、思い通りにすることが難しく、さらに色々試行錯誤してもっと使いこなせるようになりたいなと思いました。
まだまだ使い道が見いだせていないですが、この機能をうまく活用することで、素材作成の時間の短縮はもちろん、これからもっといろいろなアイデアが生まれる予感がします。
こちらの機能を使用する際の注意点は、有名人や人気キャラクターなどの画像は生成できないということです。
また、他人の著作物を無断でアップロードすることは禁止されているため、ネットから拾ってきた素材を生成しないよう注意してください。
▼Adobe 生成 AI ユーザーガイドライン
https://www.adobe.com/jp/legal/licenses-terms/adobe-gen-ai-user-guidelines.html
今後ももっと様々なツールを使いこなして、制作を効率化しながらアイデアの幅も広げられるようにしていきたいです。